アイキャッチ（あいきゃっち）

アイキャッチ（あいきゃっち）

アイキャッチとは、「eye」と「catch」の英単語を組み合わせた和製英語であり、主にwebサイトにおいて記事のトップなど目立つところに存在している画像のことをいいます。その名の通り、目をつかまえるという意味をもち、ユーザーの目をとらえ、サイトへの興味を促す効果が期待できます。人は視覚の情報処理能力が高いことから、アイキャッチは記事の中で読者が1番はじめに目に入るとされています。そのため、アイキャッチは記事の第一印象として重要な役割を担っています。

アイキャッチは、Webサイトへのクリック数の増加が期待できます。アイキャッチのない記事は、ユーザーは文面を読まないと内容を把握できないため、記事全体のインパクトが欠けた印象をもちます。一方アイキャッチのある記事は、アイキャッチをみれば記事の内容を理解しやすく、いち早く自分の求める情報を知りたいというユーザーのニーズを満たすことができます。アイキャッチは、ユーザーの記事への興味を促すきっかけとなるため、結果としてクリック数の増加に重要な存在となっています。記事を読み進めていくうちに記事自体が興味や関心を引く内容であれば、サイト内の他リンクへのアクセスにつなげることができるため、サイト内の回遊率が上がり、PV数の上昇やサイトの滞在時間が長くなる効果が見込まれます。検索をする際に、キーワード検索のほかにも画像検索から気になる記事にたどりつくケースもあります。画像検索にはアイキャッチ画像が使用されるため、ユーザーの興味を引くデザインのアイキャッチを作成するこで、画像検索からのアクセス数の増加が期待できます。

アイキャッチは、SNSにおいてWebサイトをシェアされた際にタイムラインに表示されます。印象的かつ興味をひくデザインのアイキャッチはユーザーの目にとまりやすく、サイトへの流入率を高める効果があります。一方、アイキャッチのデザインが魅力的でないものだと、記事の内容が良くてもユーザーに興味を持ってもらえずクリックされずにタイムラインにそのまま流れてしまいます。そのため、webサイトへの流入率を高めるためにもアイキャッチのデザインは重要です。アイキャッチのデザインは、魅力的なだけでなく記事の内容と一致したものを作成することも重要です。アイキャッチ画像が記事と無関係のデザインだと、ユーザーが記事にアクセスしても興味が逸れて離脱率が上がり、記事へのユーザーの滞在時間も短くなる恐れがあります。記事内容に適したアイキャッチを作成することで読者の興味が深まり、結果としてサイトの滞在時間を伸ばすことができます。滞在時間を延ばすことはSEOにとっても評価される記事となるため、ユーザーのニーズに合ったアイキャッチのデザインを作成することはSEO対策のひとつとして、重要視されています。

アイキャッチをデザインする際には、視覚的にユーザーの記事への興味を高めることを意識します。アイキャッチ内には主に記事のテーマやタイトルを記入しますが、その際文字数が多すぎると情報量が多くユーザーに伝わりづらくなります。一目見て内容を理解することができるように、テーマやタイトルは画像の中央に大きく位置することを意識して簡潔に記入することが大切です。テーマのなかでとくに目立たせたい箇所がある場合は、その箇所のフォントの色を変えたり、大きくしたり、縁取りすることで、その箇所を強調でき、ユーザーの興味を引く画像に仕上がります。配色の際には、文字と背景の色が似ていると文字が見えにくくなり情報がわかりづらくなるため、コントラストを意識してデザインすることが大切です。デザインする際には、素材の選び方も重要です。素材の引用元を確認し、公式のものである場合はガイドラインに必ず目を通し、著作権を侵害しないように注意する必要があります。また、フリー素材は、誰でも使用できる半面、他サイトとデザインが似る可能性が高くなります。より他サイトとの差別化を図ったアイキャッチのデザインを作成したいときには、自身でイラストを作成したり写真撮影をした画像を使用することでオリジナル感の高いアイキャッチを作成することができます。

デザイン作成時、画像比率やサイズにも注意が必要です。アイキャッチがSNSでシェアされる際、XやFacebookなどによって、それぞれ画像比率が異なります。各SNSの表示サイズを把握せずにアイキャッチを作成してしまうと、たとえ魅力的なデザインのアイキャッチであったとしても大事な情報が見切れてしまい、アイキャッチの効果が半減してしまいます。また、パソコンやスマートフォンなど媒体によって、アイキャッチのデザインが異なって見える場合があります。アイキャッチのデザイン作成時にはセーフゾーンに注意し、各SNSのサイズの表示領域を事前に知っておくことや、アイキャッチの見え方を確認する必要があります。