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Web用語辞典

アフィリエイト広告 (あふぃりえいとこうこく) 

アフィリエイト広告とは、成果報酬型広告と呼ばれるインターネット広告手法のひとつを指します。「Affiliate(アフィリエイト)」=「提携する」という意味から、広告主と提携して掲載される広告であるため、アフィリエイト広告と呼ばれています。通常の広告の場合、広告枠に掲載されることで広告費が発生するという仕組みになっています。一方、アフィリエイト広告は掲載されるだけでは広告費は発生しません。ユーザーがWeb上のアフィリエイト広告をクリックし、広告主のサイトで商品購入や会員登録をした際に、その成果に対して広告費が発生するというのがアフィリエイト広告の仕組みです。アフィリエイト広告では、一般的な広告とは違った、実に独特な仕組みを採用しているといえます。インターネット広告のなかでも優れた費用対効果を発揮するため、今やアフィリエイト広告はインターネット集客には欠かせない手法として認知・導入されています。そのため、アフィリエイト広告を掲載できるメディアも多岐に渡っています。たとえば、ブログ、Instagram・X(旧Twitter)・YouTubeなどのSNS、大手法人のポイントサイト、比較サイトなどがあげられます。
 
アフィリエイト広告は4つの軸で成り立つ仕組みとなっています。1つ目は広告主です。広告主は自社の商品やサービスの販売数を拡大することを目的とし、アフィリエイト広告を出す立場にあります。広告主となる企業のジャンルは、ファッション・美容・飲食やグルメ・金融などと大変幅広くなっています。2つ目の軸に当たるのがメディアです。アフィリエイト広告を掲載するブログやSNS、Webサイトのことを指し、これらを運営するメディア運営者をアフィリエイターとも呼びます。メディアには、企業が運営するものだけでなく、個人が副業として運営に取り組んでいるものがあります。先に述べた広告主とメディアをつなぐ役割をするのが、3つ目の軸であるASPとは、アフィリエイト・サービス・ブロバイダの略で、Webサイトに広告を掲載したいアフィリエイターと広告を出したい広告主とを仲介するアフィリエイト広告の配信事業を行います。独自のシステムで広告を管理し、広告主が投稿したい広告をメディアに提供し、成果に基づいた報酬をメディアに支払うという役割を担います。4つ目の軸になるのが、サイト訪問者(=ユーザー)です。その名の通り、WebサイトやSNSなどのメディアに訪れるユーザーのことを指します。訪れた先のメディアで自分が興味を示したアフィリエイト広告をクリックし、その先で商品やサービスを購入します。
 
アフィリエイト広告は、広告主が成果条件となる成果地点・掲載媒体・成果単価などを決定し、自社の商品やサービスをASPに出稿します。次に、APSが広告主からの依頼内容をもとに広告設定を行い、独自の管理システム上でメディアに対して広告の条件を案内します。これを受け、アフィリエイターは自分のメディアに合った案件を自身のWebサイトやSNS上に掲載してユーザーに紹介します。メディアを訪れたユーザーが、アフィリエイターの紹介したアフィリエイト広告をクリックし、あらかじめ広告主が設定した成果地点までたどり着けば成果発生となり、広告主が月ごとに発生した成果報酬をASPやメディアに対して支払うという流れになっています。アフィリエイト広告をはじめる際には、これらの仕組みを十分に理解しておくことが必要です。
 
アフィリエイト広告の仕組みに携わる広告主・ASP・メディアの3者それぞれにメリットがあるため、アフィリエイト広告は普及しているといえます。アフィリエイト広告の特徴でもある成果報酬型というのは、広告主が決めた成果が発生した場合に報酬を支払うという仕組みになっているため、高い費用対効果が期待できます。広告主は、決められた予算のなかで任意に成功報酬金額を設定できます。1件の成果に対して設定した以上の費用は発生しない仕組みとなっているため、急激な予算変動も少なく、低リスクで効果を得ることができます。また、アフィリエイト広告は、メディアがそれぞれの表現方法を使ってWebサイトやSNSで幅広いユーザーに情報を届けてくれるため、特定のユーザー層を狙ってターゲットにすることも可能です。これらの仕組みによって、ASPは安定した収入が、メディアは頑張って紹介した分だけの収入がそれぞれ得られるのは、ASPやメディアにとっては何より大きなメリットといえます。
 
一方で、アフェリエイト広告の仕組みにはデメリットもあります。広告主からみると、自社商品やサービスの広告がどのような記事で紹介されるかはわからないため、広告主の考えとメディアの考えにずれが生じると、思った通りの紹介をしてもらえない可能性が懸念されます。メディアにとっても、どんなに頑張って多くのユーザーを集めたとしても、成果発生自体がないと利益につながらないというデメリットがあります。同様にASPにとっても、売り上げがないと収益の大部分を占めるアフェリエイト広告からの手数料を得られなくなってしまうという事態が起きることもあります。アフィリエイト広告の仕組みの4つの軸のバランスが均等に取れている状態が重要といえます。アフィリエイト広告をはじめる際には、これらの仕組みやメリット・デメリットについてよく理解したうえで行う必要となります。
 
アフィリエイト広告を成功させるために広告主は、同業の他社がどのような成果地点や単価で実施しているのかなどの競合のリサーチを十分に行い、そのうえで自社の広告実施条件を深掘りしていくことが大切です。広告主が決定する成果地点・掲載媒体・成果単価こそがアフィリエイト広告の仕組みの要ともいえます。また、ASPの選出にも注意を配る必要があります。ASPの数は、大手のものから規模の小さいものまで合わせると100以上あるといわれています。ASPごとに特徴もあるので、自社に合った選定を行い、自社の求める広告に合ったメディアに多く掲載してもらうことで、アフィリエイト広告の仕組みをより強くし、成功につなげていくことができます。アフィリエイト広告の掲載後も、APSやメディアに任せきりにするのではなく、広告掲載面のチェックを怠らないことも重要となります。どんなに成果地点の達成率が高くでも、自社にとって不適切な表現で広告が掲載されていては、イメージダウンにつながったり法律違反となってしまったりすることもあるので注意が必要です。
 

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