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Web用語辞典

オウンドメディア(おうんどめでぃあ)

オウンドメディア

オウンドメディアとは、企業が自社で保有する情報発信メディアの総称のことをいいます。たとえば、公式サイトやブログ、SNSの公式アカウントなどがオウンドメディアに当たります。本来は企業のパンフレットやカタログ、広報誌などの紙媒体のものも含みますが、オンラインマーケティングのなかでは、Web媒体を指してオウンドメディアを意味することが多いです。費用を払って情報や広告の掲載をする「ペイドメディア」、SNSや個人ブログ、口コミサイトといった第三者が運営する「アーンドメディア」とオウンドメディアを合わせて、「トリプルメディア」と呼ばれることもあります。これらを組み合わせてマーケティング施策を行うことで、幅広いターゲット層にアプローチすることができます。


オウンドメディアは自社で保有するメディアなので、情報発信に高額な費用がかからないというメリットがあります。ペイドメディアや、Google広告やYahoo広告などの有料サービスを利用するリスティング広告やディスプレイ広告など出稿は、短期間での効果が期待できる手法ですが、継続的に広告費が発生します。対して、オウンドメディアでの情報発信であれば、最低限のコストで継続した広告宣伝が可能です。適切なSEO対策を行い、自然検索からのオウンドメディアへの流入が増えると、まだ自社の商品やサービスを知らないターゲット層に知ってもらうことができるため、認知度の向上にもつながります。オウンドメディアは自社で運営するメディアのため、情報やコンテンツの内容を自社のニーズ通りにコントロールできないアーンドメディアに比べて、自社で情報やコンテンツの内容を直接コントロールしながら、ブランドイメージを直接ターゲット層に向けて発信することができます。オウンドメディアを使ってブランドイメージをうまくターゲットとなるユーザーに伝えることができれば、企業にとって適切なブランディングの構築が可能です。


ユーザーの役に立つ情報や価値のあるコンテンツを提供し続けることで、自社の商品やサービスの認知度や自社への信頼感が向上します。自社のオウンドメディアに繰り返し訪れてくれるユーザーから潜在顧客へ、そして見込み顧客になる可能性が高まります。オウンドメディア上で作成したコンテンツは、投稿者が削除しない限り蓄積していきます。検索ニーズに合わせて、質の高いコンテンツを発信し続けることをコンテンツSEOと呼びます。質の高いコンテンツは、SEOにより検索順位の上位に表示され、多くの検索流入が見込める「資産」となります。コンテンツ公開後は、最新情報へ更新をするなどのコンテンツの定期的なリライトも、オウンドメディアのSEO対策には重要です。質の悪いコンテンツをそのままにすると、エンゲージメントが減少し、SEO評価が低下する可能性もあります。


オウンドメディアのSEO対策を行うにあたって、コンテンツはGoogleなどの検索エンジンのクローラーにわかりやすい設計にすることが大切で、テクニカルSEO(内部施策)と呼ばれています。オウンドメディアのリンク階層を浅くしてサイトの構造をシンプルにすることで、クローラーがページを見つけやすくなります。オウンドメディアのTOPページなどにパンくずリストを設置することも効果的です。パンくずリストとは現在のページが、Webサイトのなかでどの位置にいるのかを、階層的にリンクをリスト化したものです。クローラーにサイト内の構造をわかりやすく伝えることができるため、クローラビリティが良くなってコンテンツのインデックスが促進されるので、検索エンジンからのSEO評価が向上します。


ユーザーにとっても、どの階層のページを閲覧しているかを把握しやすいため、ユーザービリティの向上にもつながります。XMLサイトマップを送信し、インデックスをリクエストすることもオウンドメディアのSEO対策に役立ちます。XMLサイトマップとは、Webサイト上にあるページや画像などの情報や構造をまとめたものです。XMLサイトマップを登録しておくと、クローラーのページ巡回を手助けして、Webサイトをすばやく理解してもらえます。それによりオウンドメディアの新規コンテンツなどがスムーズにインデックスされるようになります。内部リンクの活用もオウンドメディアのSEO対策に役立ちます。内部リンクが充実していると、クローラーがオウンドメディア内のページを巡回しやすくなります。関連度の高いページを内部リンクでつなぐことで、リンク先のページのSEO評価を上げることができます。オウンドメディア内でのユーザーの回遊率もアップします。


オウンドメディアのSEOには、外部対策もあります。外部対策は、ほかのWebサイトやSNSに、コンテンツのURLをリンクしてもらうための方法で、「被リンク」と呼ばれます。しかし、どのような被リンクでもいいわけではありません。Googleは被リンクの売買などを削除対象としています。Googleのガイドラインに則った質の高い被リンクの獲得が必要となります。SNSで拡散されやすいコンテンツを制作することも、外部SEO対策として有効です。SNS上で自社のサイト名や企業名などを紹介する第三者による拡散によって生まれる、サイテーションの獲得です。サイテーションは被リンクよりも集めやすいといわれています。拡散性の高いSNSを活用すれば、自社の商品やサービスの認知度が上がり、オウンドメディアの訪問者が増加するなどの効果があります。結果として、Googleなどの検索結果で上位表示されやすくなり、SEO評価が向上します。


オウンドメディアは高い広告費用をかけることなく、認知度の向上や顧客の獲得が可能になるなどの多くのメリットがあります。オウンドメディアは自社が保有するメディアであるため、コンテンツの質を下げることなく、ブランディングの構築にも活用できる点が魅力です。ユーザーのニーズに沿った質の高いコンテンツを継続的に増やし、適切なSEO対策や、内容の改善を繰り返し行うことが、オウンドメディアを自社の「資産」へと成長させます。


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