インデックス(いんでっくす)
インデックスとは、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンのデータベースに、Webページの情報が登録されることです。インデックス(index)は本来「索引」「見出し」を意味する言葉ですが、SEOにおけるインデックスとは、検索エンジンがクローラーと呼ばれるプログラムを使ってWebページを巡回し収集したデータを、検索アルゴリズムに適した状態で、検索エンジンのデータベースに格納されることを指します。この状態のことをSEO用語で「インデックス化」「インデックスされる」といいます。検索エンジンは、データベースにインデックスされたWebページのなかから、ユーザーが入力したキーワードに最も関連性が高いページを選び、検索結果として表示します。インデックスされていないWebページは検索結果には表示されません。そのため、SEOにおいて検索表示順位を上げるためには、Webページがインデックスされていることが前提になります。
SEO対策においてインデックスは非常に重要です。インデックスされることで、Webサイトが検索エンジンによって認識されるため、関連するキーワードで検索された際に検索結果に表示される可能性が生まれます。インデックスされたWebページは、検索結果に「タイトル」と「ディスクリプション」が表示されるようになります。タイトルはWebページの内容を簡潔に示す文章で、検索結果の目立つ部分に表示されます。ディスクリプションは、検索結果のタイトルに表示される短い説明文で、ページの内容を補足する役割があります。検索結果に表示されることによってユーザーに興味を持ってもらいやすくなり、より多くのユーザーがWebサイトを訪れる機会が生まれます。関連するキーワードで検索されたときにユーザーが求める情報と一致すれば、上位表示されるチャンスも高まるため、SEO対策の基本となります。
アクセス数の増加を見込めるのもインデックスで得られる効果のひとつです。インデックスされることで、検索エンジン経由でのトラフィック獲得が可能となります。検索結果からの流入は、ユーザーのニーズと合致している可能性が高いため、質の高いトラフィックを獲得できるというメリットがあります。アクセス数の増加は、WebサイトのSEO評価向上にもつながります。Googleは、アクセス数や滞在時間などのユーザーの行動データを重視しているため、質の高いコンテンツの提供がSEOランキングを上げるために重要となります。
Googleなどの検索エンジンのクローラーは、定期的にインターネット上を巡回してインデックスしているため、Webページを公開した直後は、まだクローラーがそのWebページを見つけられていません。インデックス登録が完了するまでの時間は、一般的には公開から数日~1週間程度とされています。インデックス登録をより速くできるとされる方法はいくつかあります。まずは、内部リンクを設置する方法です。Googleなどの検索エンジンのクローラーは、過去にクロールしたサイトのリンクをたどってページを見つけます。そのため、すでにインデックスされている自社のWebページと、新しく作成したWebページを内部リンクでつなげれば、インデックスされやすくなります。内部リンクが充実していると、クローラーがページからページ内を巡回しやすく、インデックスもスムーズに行われます。ページ内のテキストに内部リンクを設置する際には、インデックスさせたいページのキーワードを含めることで、クローラーにリンク先ページが関連していることを認識させやすくなります。関連度の高いページを内部リンクでつなぐことで、リンク先のページのSEO評価を上げることができます。ページ上部やサイド部分、下部のフッター部分などのナビゲーションメニューにも内部リンクを設置することができます。現在のページが、Webサイトのなかでどの位置にいるのかを、階層的にリンクをリスト化したものである、パンくずリストも有効です。クローラーにサイト内の構造をわかりやすく伝えることができるため、検索エンジンからのSEOの評価が向上します。
XMLサイトマップを送信し、インデックスをリクエストするのも、インデックス登録を促進させます。XMLサイトマップとは、Webサイト上にあるページや画像などの情報や構造をまとめたものです。XMLサイトマップを登録しておくと、クローラーのページ巡回を手助けして、Webサイトを素早く理解してもらえます。それにより新規ページなどがスムーズにインデックスされるようになります。インデックス登録を促す方法として、URL検査ツールにインデックスをリクエストするのも有効です。URL検査ツールのひとつであるGoogle Search Consoleを使って、インデックスされているかどうかを確認できます。インデックス登録に時間がかかっている場合は、「インデックス登録をリクエスト」をクリックすると、クローラーが巡回してくるまでの時間が早くなる可能性が高まります。
Webページが検索エンジンのデータベースにインデックスされないとSEO評価が得られないため、インデックスされることはSEO施策には必要不可欠です。インデックスされたページの数はSEOに影響はありますが、インデックスが多くても、そのコンテンツが低品質であれば、SEOの評価としてはマイナスになる事もあります。SEOで上位表示されるには、Webページがキーワードと関連性が高く、ユーザーが求める情報と一致した質の高いコンテンツを提供し、正しい内容でインデックスされていることが重要です。