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Web用語辞典

CVR(シー・ブイ・アール)

CVR

CVR(シー・ブイ・アール)とは「Conversion Rate」の略で、日本語では「顧客転換率」を意味し、コンバージョン率とも呼ばれます。CVRは、ホームページやアプリを訪れたユーザーのうち、実際に購入や会員登録、資料請求などの成果(コンバージョン)につながった人の割合を示す指標です。Webマーケティングにおいて重要な指標のひとつとされており、多くの企業がCVR向上のためのマーケティング施策に力を入れています。


CVRは、CVR= (コンバージョン数 ÷ 訪問数)×100(%)で計算されます。たとえば、1,000人の訪問者のうち50人が商品を購入した場合、CVRは5%となります。この数値が高いほど、より効率よくマーケティング目標を達成していることになります。CVRは、Webマーケティング施策の効果を数値化して把握できる重要な指標で、改善点を見つけ出すための基本データとなります。


一般的に、CVRの平均値は2〜3%程度といわれています。ただし、これはあくまで大まかな目安であり、実際のCVRは業界や商材の種類、ターゲットユーザーの属性、マーケティング施策などによって大きく異なります。BtoB(企業間取引)とBtoCでもCVRに差があります。まず、BtoBの場合、CVRは1%〜2%と低い傾向があります。これは意思決定プロセスの複雑さや検討期間の長さなどが影響しています。一方、BtoCの場合、業種により変動しますが、BtoBより高い傾向があります。商品購入が主なコンバージョンとなり、比較的短期間で購買決定がなされることが多いECサイトでは、CVRが2~3%程度であれば標準的とされています。BtoCとBtoBではマーケティング手法やアプローチも異なり、それぞれの業界特性に応じた戦略が必要です。広告の種類によってもCVRは異なります。たとえば、検索広告は比較的高いCVRとなり、ディスプレイ広告は一般的に低いCVRになります。


CVRとよく比較されるのが、CTR(クリック率)です。CTR= (クリック数 ÷ インプレッション数)×100(%)で計算されます。CTRは、広告が表示された回数(インプレッション数)に対して、クリックされた割合を示す数値であり広告効果を測る指標として使われます。CTRはCVRと異なり、マーケティングの目標となる成果がまだ出ていない状態です。一方、CVRはユーザーが目標の成果にどれくらいたどり着いたかを示す数値であり、売上などに直結する指標です。これらの違いを理解し、CVRとCTRの両指標を適切に活用することで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。


CVRが重要とされているのは、Webマーケティング施策の成果や、サイトの改善点を分析する指標となるためです。たとえば、訪問者数は多いのにCVRが低いページは、コンテンツがユーザーのニーズにマッチしていない可能性があります。一方、CVRが高いページは、サイト訪問数を増やせばコンバージョン数も増えると考えられます。CVRを向上させることで、直接的に売上や利益の増加につながるため、マーケティング費用対効果を最大化できます。さらにCVRは、マーケティング施策の効果測定にも欠かせません。広告の配信や、SEO対策、メールマーケティングなどの各種施策を行った際、CVRの変化から、施策の成果を把握することができます。


CVRを高めるには、まずターゲットとなるユーザー像を明確にし、ニーズを十分に理解することと、そのニーズに合わせたコンテンツを提供することが重要です。成果につなげたいユーザーがどのような客層なのかを考えながらマーケティングを展開する必要があります。ユーザーのニーズを理解した上で、ホームページやランディングページ(LP)の操作性やデザインなどを最適化していきます。ユーザーの興味を引くファーストビューの設定や、ページ構成・コンテンツの見直し、ユーザビリティの改善などが効果的です。ファーストビューには、サービスや商品の魅力を視覚的に伝えるメインビジュアルや、ユーザーに対して訴求力のあるキャッチコピーを使用します。ホームページのデザインが分かりづらい場合、ユーザーは内容を理解しにくくなり、目的のページや情報にたどり着けません。誘導導線が途中で途切れることやコンバージョンページまでの移動がスムーズでないとユーザーは離脱し、マーケティング目標の達成につながりにくくなります。とくに離脱の原因となりやすいのが、ホームページの表示速度とデバイスによる視認性の悪さの2点です。ページが表示されるまでに時間がかかってしまうと、ユーザーにストレスがかかり、すぐに別のサイトへ移動してしまう可能性が高くなります。画像や動画はできるだけ画質を落とさずに容量を圧縮する、不要なソースコードは削除するなどの対策を行うことで、表示速度が改善されます。また、ホームページに訪れる多くのユーザーはスマートフォンを使っているため、スマートフォンでも見やすく使いやすいホームページにする必要があります。


ユーザーニーズを的確に捉え、ユーザビリティの改善をしても、ユーザーを目的の操作に誘導できなければCVRは上がりません。サイト内に「今すぐ購入する」や「無料で試す」といった明確なCTA(コールトゥアクション)を設置する、入力のストレスを軽減するようなEFO(入力フォームの最適化)を行うといった、ユーザーをよりスムーズに成果へ誘導する仕組みを構築することが重要です。CVRを上げるためには、ターゲットユーザーの理解とニーズの把握、ユーザー体験の最適化、効果的な誘導とコンバージョンの促進の3つが重要なポイントといえます。マーケティング施策を通じて、これらの要素を継続的に改善していくことで、CVRの向上が期待できます。


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