ミドルキーワード（みどるきーわーど）

ミドルキーワードとは、ビッグキーワードとスモールキーワードとの間に位置するキーワードのことを指します。ビッグキーワードより検索意図が明確なキーワードともいえます。どこからどこまでがミドルキーワードになるのか、定義に厳密な基準はありませんが、一般的には月間検索回数が1,000から10,000回、主に2語の複合キーワードから成り立っています。時期によっては検索回数が極端に増えたり減ったりするといった特徴があります。SEO対策においては、比較的上位表示しやすいので競合は少なくなりますが、検索回数と上位表示難易度が比例しませんので、月間検索回数だけで判断はできません。目標とするキーワードのなかで相対的に多い、相対的に少ないといった分類で呼び分けられるものとなります。

 

SEO対策では、キーワードが起点になることが重要です。どのようなキーワードで検索されたときにどのページで流入を獲得するのか、また、それをどんな優先順位で対策するのかということになるため、キーワードの選び方や対策をどの程度のペースでやっていくかは、SEO戦略と直結します。SEO戦略におけるキーワード選定の前に、まず検索意図の理解が必要です。ユーザーがどのような意図をもってそのキーワードで検索しているのかを考えなければいけません。たとえば、「ダイエット」というキーワードひとつをとっても、Aさんは「ダイエットの方法」が知りたいのかもしれないし、Bさんは「ダイエット中のレシピ」が知りたいのかもしれません。検索したい意図はユーザーそれぞれでまったく違うものとなりますので、この検索意図をしっかり網羅していくことが重要です。実際にユーザーが解決したいと考えているキーワードを選定することが重要です。

 

SEO対策におけるキーワード選定に進む前の重要なステップとして知っておいた方が良い考え方としては、まずWebサイトの目的をしっかり決めておくことが大切です。自社サイトで何を実現したいのかによって戦略は大きく変わってきます。この部分がはっきりしないとキーワード選定の優先度が曖昧になる可能性があるため、しっかり確認する必要があります。次に、Webサイトのターゲットとなる人物像の言語化です。人物像が明確でないとキーワードの優先順位がつけられなくなってしまいます。SEO対策では、ユーザーが解決したい悩みや知りたいことなどをふまえて対策キーワードを決定します。人物像の言語化は、実際にキーワードを洗い出す工程で行うことも可能です。実際の検索キーワードからより明確な人物像をイメージすることができます。

 

SEO対策におけるキーワードの洗い出しの作業では、ツールを使うと検索回数の多いものが定量的に判断され挙がってきますので、細かいキーワードや細かいにニーズに対して応えられなくなるデメリットがあります。このような場合は、サジェストキーワード、再検索キーワードを活用し、検索順位のいちばん下までスクロールして出てこなかった、ほかのキーワードまで確認することができます。SEO対策ではミドルキーワードやスモールキーワードを網羅的に押さえていくことで、さらにユーザーのニーズに合ったキーワードを洗い出すことが可能となります。

 

SEOにおけるキーワード戦略では、まずスモールキーワードから対策をしていき上位表示できるキーワードを少しずつ積み重ねていきます。ロングテールSEOとも呼ばれているスモールキーワードは、比較的上位表示を狙いやすいといえます。また、一般的に検索意図が明確なので、コンテンツにおいて何を書けばいいのかがわかりやすく、コンバージョンの導線をつなげやすくもなります。スモールキーワード対策を土台にして、次はミドルキーワードで上位表示を目指していきます。これをくり返し、最終的にビッグキーワードでの上位表示を目指す形となります。たとえば「SEO対策」というキーワードでの上位表示を目標としたとき、SEO対策に関しての記事を1ページ書けば上位表示できるわけではありません。

 

ビッグキーワードに関しては、ビッグキーワードでひとつだけのページをつくれば上位表示できるかというと、そうではありません。SEO対策に関する「キーワード選定」の話や「費用」の話、外部対策や内部対策の話など、複数のコンテンツを制作して、Webサイト全体で大きなトピックに対してのニーズを満たしていくことができれば「SEO対策」などのトピックで上位表示がされる可能性が高くなります。