WORDS
Web用語辞典

メタキーワード(めたきーわーど)

メタキーワード(meta keywords)とは、WebサイトのHTMLファイルのタグ内に設定するメタタグのひとつです。メタタグはHTMLの要素で、主にWebページのタイトルや内容、掲載されている情報の説明などを指定するために使用されます。メタタグを設定することで、そのWebサイトが扱うテーマや情報の内容などが検索エンジンやブラウザに伝わり、検索エンジンで検索した際の検索結果の表示に影響を与えます。そのため、メタキーワードをHTMLファイルのタグに設定すると、そのWebページの情報がどのようなキーワードに関連しているのかを検索エンジンやブラウザに知らせることが可能です。
 
実際にはメタキーワードを含むメタタグをWebサイトに訪れた読者は基本的に見ることができませんが、WebページのHTMLソースコードを表示して<head>タグ内をみると確認することができます。HTMLソースコードを表示して、<meta name="keywords" content="A" />といった文字列があれば、左の文字列のAの位置にあるのがメタキーワードです。複数のキーワードが設定されている場合、Aの位置にカンマで区切って複数のワードが並んでいます。推奨されているメタキーワードの数は、多くても3〜4個程度です。
 
メタキーワードは、検索エンジンやブラウザにWebページの内容を伝える要素のひとつです。しかし現在では、検索エンジンでの検索結果の上位表示を目的としたSEO(検索エンジン最適化)の施策としては、メタキーワードの設定を不要とする傾向にあります。実際に、検索エンジン市場の最大手であるGoogleの場合、SEO対策としてメタキーワードを設定しても検索順位にはまったく影響がありません。Googleは、Google Webmaster Central Blogのなかで、検索順位を決める要素としてメタキーワードを利用していないことを公表しています。したがって、メタキーワードを設定してもSEO対策に効果は期待できません。
 
検索エンジンでの検索順位を決定する要素としてメタキーワードが利用されなくなった要因として、次の2点があげられます。1点目は、過剰なSEO対策のためにメタキーワードが悪用されたことです。かつて検索エンジンが現在ほど発展していなかった頃は、メタキーワードをHTMLファイルのタグに設定して検索順位の上昇をはかり、SEO効果が期待できる時期もありました。実際に2000年代の初めは検索エンジンの発達段階で、メタキーワードが検索エンジンやブラウザにWebページの内容を伝える重要な要素のひとつでした。しかし、その点を一部の Webマスターが悪用する事案が発生しています。彼らがメタキーワードのタグに狙いたいキーワードを入れて検索結果を上位表示させる方法を用いたことで、検索エンジンが意図しない過剰なSEO対策が横行しました。2点目は、検索エンジンが進化し、Webページの内容をより正確に読み取れるようになったことです。近ごろ、検索エンジンの性能は飛躍的に向上し、かなり正確にWebページの内容を把握できるようになりました。検索エンジンはメタキーワードがなくてもWebページの内容を正確に評価できるようになったのです。このように、かつての過剰なSEO対策のためのメタキーワードの悪用と検索エンジンの性能の向上によって、SEOの施策としてメタキーワードはサブ的な要素となりました。
 
現在では、Googleをはじめとする多くの検索エンジンで、検索順位を決める要素としてはメタキーワードが無視されるようになりました。それにともない、SEOを意識したWebサイト制作の際にメタキーワードの設定が重視されることは少なくなりました。一方で、すでにメタキーワードを設定済みのWebサイトについては、メタキーワードを削除する必要性はないとの見方が多くみられます。しかし、SEO効果が期待できないとはいえ、メタキーワードの設定がマイナス評価につながることはないため、設定を維持することも選択肢のひとつです。メタキーワードの設定や削除に時間や手間をかけるのではなく、ほかの要素に焦点をあてたSEO対策をするほうが良いとの見解もあります。
 
Googleをはじめとする多くの検索エンジンが無視することを考えると、SEO対策におけるほとんどすべての場合でのメタキーワードの設定は不要であるとの見方もあります。しかし、内部キーワードタギングシステムや内部サイト検索に使う場合など、SEO対策ではない場面においても目的を明確にしてメタキーワードが設定されることもあります。また、SEOを意識しWebページの読者である検索する人(ペルソナ)を明確にすることを目的として、あえてメタキーワードを設定してWebサイトを作成するケースもあるようです。検索する人の検索意図を意識してWebサイトを制作することはSEO対策の効果が期待できます。検索する人のニーズに合った彼らの役に立つWebサイト制作のために、Webサイトの作成者はメタキーワードを状況に応じて適切に設定することが重要です。

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