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STAR法(すたーほう)

STAR法とは、個人の経験や実績などをストーリーとして展開する方法のひとつであり、4つの流れで話の内容を組み立てる型・パターンのことです。STAR法の「STAR」は、4つの英単語の頭文字をとった造語ですが「Situation状況・前提」「Target・Task目標・課題」「Action行動」「Result結果」の4つの言葉から成り立ちます。英単語に「Star」という言葉がありますがSTAR法とは関係ありません。海外では以前より定番のフレームワークとして多くの企業で積極的に使われており「STARメソッド」「STARフレーム」とも呼ばれています。STAR法は、この順番でストーリーを展開すれば具体的な経験や事例を効果的に説明できるフレームワークです。STAR法は限定的な要素から成り立っているため、個人のエピソードや経験を説明する際に役立ちます。主に就職や転職の面接での質問・回答、履歴書やエントリーシートなど自己PRのライティングなどに使われています。
 
STAR法を使う目的は、企業側が求職者の活躍の可能性などを探り、求職者が企業にとってベストマッチな人材かどうかを見極めることにあります。STAR法では、面接の会話の流れで出てきた何らかの行動、または履歴書やエントリーシートに記載している何らかの行動についてピックアップしたうえで、特定の行動についてSTAR法に則った質問をします。求職者の情報に不足があると判断できない結果になってしまうことを防ぎ、判断に必要な情報を取り込むという意味でSTAR法の4つの項目が必要となります。
 
STAR法のメリットは、自身の過去の取り組みや成果、頑張ったことなどをロジカルにかつ魅力的に説明できることです。STAR法は、話し手が話しやすく聞き手も聞きやすいフレームワークです。文書としてライティングした場合も、ひとつのストーリーとして書き手もライティングしやすく読み手も読みやすくなります。STAR法を使うことで、自身の価値観や性格的な強み、キャラクターやマインドが伝わりやすいので本音で話がしやすくなります。STAR法は相手の本質を知るのに非常に有効なフレームワークとなります。転職・就職面接の場ではSTAR法に則って質問をすることで、面接官によっての評価のばらつきが起こりにくくなります。STAR法は、求職者にとって面接官にポジティブな印象を与えるのに効果を発揮します。
 
STAR法のデメリットとしては、結論が最後なので途中で予想がしづらくわかりづらいという点があります。最後まで結論が見えないため、うまくまとまらず結局何がいいたいのかがわからなくなる可能性があります。STAR法は情報を網羅的に伝えられるので、ライティングすると字数が多くなりすぎてしまう、口頭では話が長くなりすぎてしまう欠点があります。またSTAR法は、面接の場で質問内容がマニュアル化されているようにも聞こえてしまうため、求職者からはやや機械的な印象をもたれてしまう可能性があります。
 
STAR法を使って履歴書やエントリーシートの自己PRをライティングする際の手順として、STAR法の「Situation状況・前提」は、最初に当時の状況や前提についてライティングします。STAR法の「Situation状況・前提」においてのポイントは定量的に説明することです。たとえば、人数、規模、売上額など数を用いて説明すると読み手も状況がイメージしやすくなります。
 
STAR法の「Target・Task目標・課題」とは、当時の「状況・前提」で与えられた目標や課題で、「状況・前提」で起こった問題であったり、乗り越えなければならないような壁に関しての説明をします。ここでの注意点は、まず現在地がどこであり、それに対して乗り越えなければならない壁の高さがどれくらいなのかという部分を読み手がイメージできるようにライティングすることです。またSTAR法の「Target・Task目標・課題」は簡潔に説明することを意識してライティングしてください。なぜなら、個人のエピソードになりますので、思い入れが深くてどんなに高い壁だったのか、どれほど難しかったのかという点を説明することに終始してしまいがちだからです。STAR法の「Target・Task目標・課題」に関しては、あくまで客観的かつ定量的に収めるということを十分に注意してください。
 
「Action行動」は自身が具体的にとった行動です。先に説明した「状況・前提」と「目標・課題」に対して、どのような行動をして壁を乗り越えたのかを説明します。STAR法の「Action行動」に関して気をつけるべきことは「なぜその行動がいちばん良いと思ったのか」という点になります。「目標・課題」に対してのアプローチは当然ひとつではないことがほとんどですので、いくつかの選択肢のなかで、なぜその選択肢をとったのかというところまできちんと自分のなかで掘り下げてからライティングした方が効果的です。ただ、いくつも選択肢を記載してしまうと、話が長くなりすぎて字数も多くなってしまいます。「いくつか選択肢があるなかでその行動をとった」ということを説明しておけば、なぜその行動がいちばん良かったのかが非常に明確になります。
 
STAR法の「Result(結果)」は、単純に「結果」をライティングすればよい話ですので、行動をとった結果がどの程度のものになったのかということを明確に説明します。「Result(結果)」も定量的に説明するとわかりやすく伝わります。
 
STAR法のデメリットを補う方法として、エントリーシートや履歴書の自己PRをライティングする場合は冒頭に見出しをつけます。口頭で話す場合は、質問に対して短めにひとことで答える回答が見出しとなります。最初に結論をもってきてストーリーの続きを読みたくなる、聞きたくなるような引きの強い見出しをつけます。逆説や定量などを使うと効果的です。STAR法では「Situation状況・前提」「Target・Task目標・課題」でのエピソードが長くなるのを防ぐため簡潔にまとめます。

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