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Web用語辞典

リファラースパム(りふぁらーすぱむ)

リファラースパムとはアクセスログにあるURLを担当者にクリックさせて別ページ(スパムサイト)に誘導させる行為です。リファラースパムという言葉はリファラー(参照元)とスパム(インターネット上で受信者の意向を無視した押し付けを繰り返す迷惑行為)から構成されています。このリファラースパムの具体的な例には次のようなものがあります。
 
ホームページなどの運営者は、自社サイトへのアクセスに対する解析を行う際に、自社ホームページを訪れたユーザーがどこからきたのかを調べます。その際に担当者はリファラーにあるURLからユーザーの遷移先を確認します。その時に使用するGoogleアナリティクス4などのアクセス解析ツールでは、アクセス先のURLやドメインを確認することができます。その際に、リファラースパムがあると、クリックによって特定のURLに遷移するという迷惑行為を引き起こします。これにはさまざまな弊害とリスクが含まれています。
 
このリファラースパムが引き起こすリスクについては、不正なアクセス数の増加によって、ツールによる正確な解析が難しくなってしまうというリスクのほかに、リファラースパムによってサーバーへの負荷が高まってしまうといったリスクがあげられます。また、リファラースパムによる悪質なサイトへの誘導リスク(ウイルスに感染)や、顧客の情報流出などを誘発してしまうリスクが懸念されます。このようなリファラースパムによるリスクは、自社サイトを運営するにあたって対処しなければならない重要な課題です。アクセス解析の信憑性がなくなるというリスクだけではなく、リファラースパムは短時間に多くのアクセスをおこなうことから、サーバーへの負担が増加してしまいます。そのためにサーバーによっては遅延が発生し、表示速度が低下してしまうリスクが考えられます。このようなリスクが生じると、SEOにおいても悪影響が生じてしまいます。またそれ以上に、セキュリティ上の問題が発生する可能性があるため、リファラースパムには注意が必要です。なかには、悪質なソフトをインストールさせられたり、個人・企業情報を入力させるといったリファラースパムも存在しているので、厳重な注意を払う必要があります。
 
このようなリファラースパムによるリスクを回避するためには、いくつかの方法があります。
まずはリファラースパム自体の確認です。この時に見慣れないURLサイトからのアクセス回数が急に増加してしないか、また国や言語などにも注意をします。リファラースパムは海外ドメインで行われるケースが多いためです。実際に不審なものがあった時には、ウイルスの可能性もあるため、リスク回避としてクリックはせずに、検索エンジンを使います。URLを張りつけ検索することで、検索結果にリファラースパムなどの表示がないかを調べます。そのほかにも、入力したURLからリンク先の有害プログラムの有無やリファラースパムとの照合を行ってくれるツールが活用すると、リスクを回避できます。
 
リファラースパムには、企業側にとって正確なアクセス解析ができなくなるだけではなく、ウイルスへの感染リスクや個人情報漏洩といった重要なリスクもあります。リファラースパムに対する適切な処理を行っていくことで、都度の排除やブロックをおこなうことが可能です。リファラースパムをこまめに注意しながら対策していくことは、自社ホームページを適切に管理・運営していくためのリスク管理を行っていく上で、必要不可欠です。

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