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Web用語辞典

PREP法(ぷれっぷほう)

PREP(プレップ)法とは理論展開の方法のひとつであり、4つの順番で話の内容を組み立てる型・パターンのことです。PREP法の「PREP」は、4つの英単語の頭文字をとった造語ですが「Point(結論・主張)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論・主張)」の4つのキーワードから成り立ちます。英単語に「Prep」という言葉がありますが、PREP法とは関係ありません。ライティングの分野では「結論・主張」と「結論・主張」で「理由」と「具体例」を挟む「サンドイッチライティング」とも呼ばれています。
 
PREP法は、最初にPの「Point(結論・主張)」で結論から伝えます。2番目にPREP法ではRの「Reason(理由)」で「結論・主張」に対する理由を伝えます。PREP法は3番目にEの「Example(具体例)」で「理由」に対する具体例を伝えます。PREP法は最後にもう1度Pの「Point(結論・主張)」で話をまとめます。PREP法は、この順番で話を展開すれば簡潔かつ説得力がある説明ができる伝え方のフレームワークです。ライティングの分野では数あるライティングテクニックのなかでも、簡単に使える基本のフレームワークともいえます。
 
ライティングでのPREP法の良さは「相手のもつ疑問を順番に解消する流れになっていること」で、相手に要点を伝えやすいライティングができるという点です。最初に「結論」を述べることで何を伝えたいかが明確になります。まず前提として、PREP法を使用する際には必ず相手がいます。PREP法でいう「相手」とは「自分がライティングした文章の読み手」のことを指します。相手がまず知りたいことは「結論」です。多くの人がネット検索などで何かを調べるときは、まず結論や答えを知りたいので「結論」を先に述べてしまうのが有効です。「結論」を述べた後に相手が気になることは「理由」です。PREP法では「結論」の後に「理由」を述べるので、「結論」を読んで抱いた疑問がすぐ解消されます。この後「具体例」を追加することで「理由」によってさらに生じた疑問を解消でき説得力も生まれます。そして、最後にまた「結論」をもってくることで内容がきれいにまとまり「結論」を2回繰り返すことで相手の記憶にも残りやすく、自分の主張が伝わりやすい文章になります。ライティングをはじめたばかりの場合は、まずPREP法を知っておくことが大切です。順序立てて書くことで頭のなかで情報を整理しやすくもなりますので、ライティングの練習にもおすすめのフレームワークとなります。
 
ライティングでPREP法を使う際には注意点もあります。PREP法において大切なのは「Example(具体例)」の部分です。ここで相手に自分の主張がしっかり伝わるかどうかが決まります。PREP法では「Example(具体例)」に関して臨機応変に変える必要性が出てくる場合があります。たとえば、「理由」の裏付けや「理由」に対する理解を深めるために、「事例」や「根拠」に変えることもあります。単純な「具体例」だと思ってライティングすると、PREP法が成り立たなくなってしまう可能性が出てきます。そして、最初の「Point(結論・主張)」と最後の「Point(結論・主張)」は同じものを使用してください。最初と最後で「結論・主張」がずれてしまうと、結局何がいいたいのか相手に伝わらなくなってしまいます。
 
PREP法は簡潔で効果的な説明ができるフレームワークなのでライティングだけでなく、会議、スピーチ、プレゼンテーション、資料作成とビジネスはもちろん、あらゆるシーンで活用することが可能です。「自分の思いを伝える場面」で活用できるので、PREP法を身につけることで日々の仕事や日常生活でのコミュニケーションにも幅広く役立ちます。たとえば仕事上のメールやチャット、上司からの質問への返答などをわかりやすく伝えられ、プライベートでは家族や友人とのやり取りにも自分の思いを率直に伝えることができます。PREP法は、相手に伝えたい主張がある場合の活用に向いています。相手に疑問を残さないように完璧なコミュニケーションをとることは難しいですが、PREP法を使うことである程度は解消されます。
 
ライティングの分野において、PREP法を使ってそのままライティングすればSEOで検索結果に上位表示ができるかというとそうではありません。PREP法はわかりやすい説明をするためのフレームワークであり、SEO記事に特化したフレームワークではありません。そもそもPREP法は検索意図を考慮したものではないからです。短い文章で何かを説明するときやSEOを意識しないブログ記事などをライティングするときは、ブログ全体にも、ブログの一部分だけにもPREP法がそのまま使えますが、SEOの場合は検索意図によって構成が大きく変わってきます。PREP法をそのまま使ったところでSEOに強い記事になるとはいい切れません。人との会話でPREP法を活かすには、日頃から意識してPREP法を使って癖づけることが重要です。そのほか、映画やドラマ、アニメなどの「起承転結」を使う物語や小説などの長文には向いていません。
 

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